東王の日記

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五等分の花嫁の感想考察日記!

五等分の花嫁:96話『進み続ける日常』 楽しい日常に潜む『影』

 96話、読了しました。大雑把に言って感想は4つほど。

 

 一つ目は、何と言っても恋する乙女モードの四葉を見られたことが何よりも良い!!読了後はとりあえずニコニコ笑顔になっちゃいましたね!これだけでも今回の話を見られた甲斐があります!今は完全に恋心を封印している四葉だけど、いつかはきっと解放してくれるに違いありませんよ!

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 二つ目は……そんな乙女モード全開の四葉それから二乃そして五月。この3人に少しだけ不穏な空気が纏わりつかれていると言えばいいのでしょうか、とにかく記事の副題にも示した通り、日常に『影』が潜んでいる感じを見受けられました。あとは考えすぎかもしれないけど、もしかしたら風太郎にもその空気が纏わりついているのかもしれません。

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 3つ目はそれとは真逆で、三玖と一花の安心感が半端なかった事ですね。修学旅行で問題の中心にいたのはこの二人ですが、三玖は修学旅行中に、そして一花は前回で完全に問題解決したので、それゆえに今回は物語を大きく動かす役にならず、時には見守ったり、時には助言をしたりする感じで姉妹と風太郎を支援していくんだろうなあ……と言った印象がありました。とにかく物事を外部の目から見られる一花の存在が非常に心強かったです。

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 最後の一つは非常にシンプル!

『分枝の時』シリーズ続くと思ってたのに前回で終わった!!チクショーー!!

 

 この4つです。

 

 

 

 今回は水・木・金と連日の猛暑と仕事上での思わぬトラブルで体力を消耗して感想記事が全く手付かずになってしまったしこれ以上の感想も思いつかなかったので、ここからは展開予測と謎の解明に全力を当てていきたいと思います。

 

 

進み始めた四葉の恋心 

 今回、風太郎の顔を見てまともに会話ができなくなってしまった四葉の描写がありました。1学期が終わる頃に「好きだったよ」と諦めの混じった独白をしていましたが、その根底には未だ風太郎への恋心が残されています。そりゃあ6年前からずっと持ち続けてきた(と予想してます)恋心ですからね、そう簡単にスパッと断ち切れるものではありませんよ!

 

 一花からも夏の終わりに「やりたいことを探しな」と言われ、風太郎の姿を一目見た時にそのことをおそらく無意識に思い出してしまった四葉です。姉妹の幸せを優先している状態から一歩踏み出し、風太郎に告白できるようになる四葉になってほしいなと願わざるを得ませんね。今回の『学園祭』編の終着点は四葉風太郎への告白』になると睨んでいますが、果たして。

 

 ちなみに。

 あまりラブコメには詳しくありませんが、僕が読んだことのあるラブコメでは学園祭での出し物の劇で思わず感情が高まって特定の誰かへの思いを全力で叫んだりするものがあれば、やはり出し物の劇で主人公とヒロインが思わずキスしてしまったものもありました。 とするなら、出し物が劇ではありませんが『五等分の花嫁』でもとんでもないラストを演出してくれるんじゃないかと大いに期待しております。

 

パンフレットの誤表記について

 この予想は当たってほしい。

 

 何はともあれまずはこのパンフレットを見てください。風太郎達が通っている高校は旭高校というのですが、旭=あさひ=朝日、から連想して日の出祭りという、来年以降の祭りの名前のハードルが上がりまくること間違いなしの学園祭ですが、ここに日程の表記ミスがあるんですよね。皆さんもお気づきの事かと思われますが。

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旭(朝日)なので日の出祭

 お祭りが3日間あるのはすぐ下にある1DAY~3DAYの表記でわかることなので、実際に開催される曜日が金~日、あるいは土~月になっているものだと思われます。一般の方の参加を考えると、体育の日が10月の第2月曜日なので土~月での開催の方が現実的ですかね。そしてこの誤表記が示す意味を考えていきたいと…… 

 

 ちょっと待てよコラ

  そんなのねぎ先生が単純にミスしただけに決まってんだろコラ

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 はい、そう思うのも無理はありません。誰だって最初はねぎ先生の描写ミスを疑う事でしょう。だから何も気にすることはないだろうと。

 

 しかし今回のこの誤表記に関して、ねぎ先生は何も言っていないんですよね。見てもらえばわかるんですけど、82話『シスターズウォー五回戦』で他の読者さんから指摘を受けた時にねぎ先生は迅速に対応していました。

 この指摘とねぎ先生の呟きは、どちらも最新話が更新されてから30分と経っていませんでした。

 

 そして今回、日程の矛盾に気付いた自分も(ねぎ先生のミスだと思って)ねぎ先生にリプライを送ってみたんですよね。

 しかし、1日経っても2日経ってもねぎ先生からの反応はなし。自分の他にも数人ほど日程の誤りがあるとリプを飛ばした読者さんもいましたが、そちらにも無反応です。

 

 前回は迅速に対応したのに今回は全く触れてこない。これはおかしいな、何かあるんじゃないか?と考えを張り巡らせた結果『学園祭の日程表記ミスはねぎ先生の意図的な描写の可能性がある』と仮定し、そして学園祭は「まだまだ先」という事なので『学園祭でイベントのダブルブッキングが出てきてしまうのでは?』と結論付けました。

 

 ちょっとライブをやりたい彼らを例に説明しますね。

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 ①彼らが『12日=日曜日』と正しく認識している上で、「ライブを日曜日にやりたい!」四葉に言います。

 ②それを聞いた四葉はイベントの実行委員に予約しようとします。

 ③その際にポスターを見て日曜日を13日と勘違いしてしまいます。

 ④そのまま四葉は13日に彼らのバンドを予約します。

 ⑤後日、リハーサルなどで彼らが13日組に入れられていることを知り、12日の枠に入れなくなってしまいました。

 ⑥彼らが「中野さん、12日って言ったのにどうなってるの!?」みたいな展開になります。

 

 以上。ポスターの誤表記が意図的な描写だった場合に考えられることの一例をあげてみましたがどうでしょうか。こう聞いたらありえなくもなさそうですよね?(願望)

 

 今回の四葉は学級委員長としてクラスメイトから様々なお願いをされていますが、オーバーワークで自分の体調を管理できず倒れてしまったり、依頼が多くて業務管理(?)がうまくできずトラブルを起こしてしまったりする予想があちらこちらで出てきています。

 

 最後のページで四葉の元に誰かが駆け寄ったのですが、

・この人が四葉に何らかの依頼をし、四葉がその日程を間違える

・この人が四葉に何かの依頼で日程の間違いがあった事を知らせに来る

・全くの別件で四葉に用がある

 のどれかだとは思いますが、果たしてどんなお話になるのでしょうか。

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何の用事だろうね

二乃のあれこれ

 どこから話せばいいんだこれ……

 

〇進学について

 

 とりあえず二乃は大学進学を決めたようですが、その行き先は果たしてどこになるのでしょうか。さすがに自分と風太郎の学力の差を自覚しているようで、『フー君と同じところにどうしても行きたい!』といった意思は見られませんでしたね。行けたらラッキー程度の認識でした。大丈夫!センター試験で分からない問題のマークを直感で全部当ててしまえばどうにかなりますよ!!え?数学は選択問題じゃないから分からないし記述式の二次試験もある?知らん。

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憧れ(?)のキャンパスライフ

 それは置いておいて、結局のところ何の学部に入りたいのかはまだ描写されていません。以前「自分のお店を出すのが夢だもん」四葉が言っていましたが、それを考えるなら経営学に行く選択肢もあるのかなと。調理師免許は別に専門学校に行かなくてもよくて、就職してから数年間の実務経験+筆記試験で取ることもできますしね。それよりは経営のノウハウを叩き込んでおいたほうが役に立つことがあるのかもしれません。二乃の数学の成績は四葉の次にひどいですけどね。

 

〇招待状について 

 

  親戚に招待状を送りたいというクラスメイトを見て何やら思案する二乃。『誰かを招待したい』という気持ちがあるのだとしたら、それは一体誰なのか?

 

 『家族』を欲する二乃としてはマルオには是非とも来てほしいのかもしれないけど、物理的距離の近いマルオに招待状を送るのはどうなんでしょうね。電話で一言「来てよ」と言う以上の効果を見込めるのかもしれませんが……。

 

 ただし『祖父』『中学時代や黒薔薇女子時代の友達』『バイト先の店長』『監督』など、二乃がこれまで関わっている人物に招待状を送るかというと、やはり違和感があるように思います。

 

 そのくらいの人物ならば心の中で思うのではなく何かしら言葉に出して三玖や風太郎に伝えるんじゃないかな。「店長に招待状を出そうよ」みたいな感じで。ということでやや消去法的な考え方になってしまうけどマルオが一番候補なのかなと思っています。

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マルオなのかな

〇クラスの出し物を巡って戦争勃発?

 

 今回の最後にて、二乃が一票を入れた『たこ焼き』と三玖の提案した『パンケーキ』が黒板に残されている描写がありました。3年1組の出し物がこの二つの内のどちらかになるんだろうなという予想がたつんですが、じゃあどうやって決めるのか?

 

 二乃がたこ焼きに1票を入れた時に前田と武田の二人が賛成意見を表明していましたが、その一方でクラスの女子からは冷ややかな目線が向けられていました。続いて三玖の提案したパンケーキが出た時には、男子は何の反応も示さなかったけど女子達がこぞって三玖を称賛している描写がありました。

 

 男女で出したい食べ物が違うという事で『たこ焼きVSパンケーキ』の争いが始まるようです。最後のコマの二乃と三玖の表情がそれを物語っているのですが、果たして二人はこの問題にどんな解決法を見つけていくのか……。

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果たして3年1組の出し物は?

五月の苦悩

 さて。高校全体が学園祭ムード一色となる一方で、五月だけがその雰囲気にのめり込むことができないくらい大きな悩みを抱えているのが描写されました。

 

 というか読者の皆さんなら五月が食べ物の話に食いついて来なかった時点で明らかに『異常』だと推測できることでしょう。五等分の花嫁という作品において、食べ物と言ったら五月、五月と言ったら食べ物といった具合で『五月と食べ物は簡単に切り離すことのできない関係』にあります。

 

 そんな五月を悩ませるのが、1学期に行われた模試の結果による『D判定』の評価にありました。あの『D』のコマは捻ることなく五月の結果だと見ていいでしょう。

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D判定

 最後の試験の時に教師をという夢を見つけ、勉強をしつつ教育の現場を見るために下田さんの手伝いをすることになった五月。しかし、夢は見つけただけで終わることはありません。その夢が掴めるようになるまでに多大な努力が必要になります。

 

 ただし今の五月はことあるごとに「夏休み中は受験勉強しかないでしょう」とか「ちょうど受験シーズンですが」とか言っているので意識は持っているようです。それにもともと自習や予習、先生に質問する事は五月の得意とするところです。ですが……

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ただ馬鹿なだけなんだ!

 できればこの画像めっちゃ使いたくなかったけど察して!!!

 

 いやまさかね……この画像、というかここらへんのやりとりがそれなりに好きな部分ではあったんですが、こうして後々深刻なものに変わるとは予想できませんでした。

 

 というか、ブログを開設して以来なにかと五月に関する考察をあれこれしてきたのに、今回のように『そもそもの学力がいつか大きな問題になってくる』という事を予想できなかったのは本当に恥ずかしいですね。

 

 1学期の評価ゆえに現在の五月の勉強を評価するのは難しいですが、あの頃は全国模試に向けて風太郎も五つ子もかなり勉強を頑張っていたように思われます。それに修学旅行が終わってからもしばらくは順調に勉強をできていたことでしょう。それでも待っていた判定は『D』でした。

 

 そんな状態なのに夏休みを振り返ってみたら、家庭教師は宿題だけ出されて終わり、後は引っ越しでドタバタしていたりプール花火大会をして過ごしているような感じでした。勉強していた様子も描写はされましたが、果たして家庭教師ナシの状態でどの程度学力が上がっているのか……。

 

 

 

 二年生の二学期の中間試験の頃は『お互いに意地を張っていた』という理由だけでしばらく風太郎に勉強を見てもらうことができませんでした。雑な表現ですが言い換えれば『頼むことができればいつでも勉強は教えてもらえた』ということです。

 

 しかし今はその時とはまるで状況が違います。学力に自信しかない風太郎は今を最大限楽しむことを目的としている一方で、一花とは週に二回マンツーマン授業をしている、二乃と一緒にケーキ屋のバイトをしている、三玖と一緒にパン屋のバイトもしている、そしてこれからはおそらく四葉と一緒に学園祭のことで躍起になることでしょう。

 

 通常の家庭教師で今の状態から脱却できるなら問題ありませんが、もしもそうでない場合、つまり『今よりももっと家庭教師の時間を増やしてもらう必要がある』と判断した場合、五月は一体どうするのか。肝心の風太郎の心理状態を考えると頼みにくそうな感じもしますね。

 

 今を精一杯楽しもうとしている事に熱中する風太郎が五月の異変にいつ気付き、どう対応策を練るのか。ちょっと心配な面もあります……。

 

フータロー君の正念場

 文化祭の出し物も絞れてきているし準備の方も絶好調だと一花に言う風太郎に、一花は大学受験の心配をします。風太郎の学力については大学の入試判定も余裕でA判定をゲットしている様子なのがわかりますが、問題は風太郎ではなくて他の姉妹の方。

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正念場

 文化祭の雰囲気に飲み込まれる事もなく、常に外部から客観的な目で見ることのできる一花だからこそ言える一言。それに対して風太郎がノータイムで「心配ないさ」と返しているのが逆に心配になってしまいます。まあ『心配になってしまう』というよりも『次のページを見れば心配せざるを得ない』って感じですけど!

 

 それと風太郎は勉強に関しては超人的ですが、それ以外の面を見れば普通の人間でもあります。学園祭を精一杯楽しもうと決めたのはいいですが、『楽しむ事そのもの』を意識しすぎるあまり、それがうまくいかなくなった時にフラストレーションを貯め込んでしまい、余計なことを言って場の空気を壊してしまいそうな危険性もあるんじゃないのかと思ってしまいます。

 

 ほら、『自分がとても楽しみにしているものが自分の思い通りにならなかった場合』って変にモヤっとした感情を持ってしまうじゃないですか?ああいった感覚がついに風太郎にやってくるのではないかと。

 

 候補が絞れてきたのに最後の一つが決まらなくて険悪になってしまう3年1組。

 依頼を受けすぎてオーバーワークになってしまいトラブルを起こしてしまう四葉

 そもそも学園祭を楽しむ気配を一向に見せない五月。

 

 こういった状況を目の前にして『最後のイベントを徹底的に楽しむことにした風太郎』は冷静に対応できるのか?もしかしたら現在学校にいない一花が重要な鍵になってくるのかなあ……。

 

まとめ

 四葉の封印していた恋心が少しずつ解かれ始めたこの『学園祭』編。様々なトラブルが待っていることはもう承知の上なので、それを全て乗り越えて最後には風太郎に猛烈アタックするようになってくれれば感無量です。それが一番の望みです。

 

 さて来週は合併号らしく、再来週は更新がないということらしいです。前回は修学旅行の最終日で一花が三玖とコースを交換する、という結末で終わりました。今回の合併号もそれなりに謎を残しておきつつ2週間を待つことになるのかもしれませんね。たまんねえぜ。

 

 そんなワックワックドッキドッキな気分に浸りながら、今回はこの辺で終わろうと思います。

 

 ご拝読ありがとうございました。

 *本記事で掲載している画像は©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」より引用しています。