東王の日記

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五等分の花嫁の感想考察日記!

五等分の花嫁:85話『シスターズウォー 七回戦(裏)』感想 弱さを共に乗り越えることで、姉妹の絆はより深くなる!

 85話見たんですけど、真心のこもった本当に伝えたい感想が諸事情*1で書けなくなったので 、とりあえず感想は巻きで行こうかと思います。

 

 

 

感想

 ひとまず一番思ったのはこれですね↓

 

 修学旅行編の主題であるシスターズウォー。それを訳するところは風太郎の隣にいるのが誰なのかを修学旅行という大舞台で決める、五つ子達の争奪戦」

 

 今までずっとそう思って読んできたんだけど、ここに来てその意味するところが全然違っていたことに気付かされたかもしれない。「ウォー」とは言うけど、戦うべき相手は決して同じ五つ子の姉妹などではなかった。誰にも風太郎を取られたくなかったから邪魔をしてしまう自分、風太郎を諦めたくないと思うあまりに邪魔をしてしまう自分、風太郎に告白する自信を喪失して殻に閉じこもってしまう自分。そんなことを考えてしまったり実行してしまったりする『自分自身の弱い心』。それがシスターズウォーで真に戦うべきであり、今まで敵だと思っていた五つ子は『そんな姉妹一人ひとりの弱さに立ち向かっていくために必要な、大事な仲間』だったんだ、と。

 

 三玖の例が一番わかりやすいかもしれない。三玖は自分に自信が持てないために風太郎に告白ができなかった。そんな三玖に対して、最終的にその背中を押したのは風太郎だったんだけど、そこに至るまでの過程で他の4姉妹の協力が必要不可欠だったのは言うまでもないと思う。

 

 もちろん「お膳立て」って言ってしまえばそれだけだし、先週まででその意見が出た時も否定することもできなかったけど、そもそも「五人で一人前」「一人一人が違う20点を持っている」のがこの中野家の五つ子の最たる特徴なんだからその部分に固執する必要もないのかなって。確かの恋のライバルではあるけれど、敵じゃないんだからね。

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敵だと思っていたのは、大事な仲間なんだ

 そして作中で一か月間くらい嘘偽りだらけだった一花も今回で改心?浄化?したのがもう確定したと言ってもいいでしょう。改心も浄化も正直言葉としては微妙で安直だから使いたくないんだけど、いい塩梅の言葉が思いつかないから察してくださいますようお願いします。

 

 これも最初に言ったのと同じで、嘘偽りに頼らざるを得なかった一花の弱い心を四葉問い詰めたり二乃が涙ながらに訴えたり三玖が謝ったりすることで元に戻した――違うな、何ていうんだろう、前を向いて進めるようになる?でいいのかな?――んですよ。

 

 二乃の弱い心は、一つは7つのさよならであった部分ですね。いわゆる「巣立ち」。自分だけが巣立っていけなかったのを、三玖の言葉によって飛び立つことができたんです。

 

 そしてもう一つは今回の話でもあった「嫉妬心」。今では我が道を征く二乃ですが、三玖に対して嫉妬し、思わず邪魔をしてしまったことで、自分も一花と同じで、タイミングが違えば一花と逆の立場になっていたかもしれないと思い知ることになります。図らずも一花の気持ちが二乃にも伝わったんですね。

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自分も一花と同じなんだ

 

 今回の件で一花、二乃、三玖の三人はお互いの弱い部分に対して理解したり、向き合ったり、共有したり、励ましたりしたことで、今まで以上に絆が深くなりました。もうこれから姉妹間で醜い争いをすることなく、皆が幸せになる道を肩を並べて進んでいく事ができるようになることでしょう。

 

 

 と言ったところで感想自体は終わります。

 

次は四葉の問題を解消できるか?

 で、大事なのはここから。

 

 まず最初に言ったじゃないですか、シスターズウォーで真に戦うべき敵は『自分自身の弱い心』であり、今まで敵だと思っていた五つ子は『そんな姉妹一人ひとりの弱さに立ち向かっていくために必要な、大事な仲間』だと。

 

 仮にこの解釈が正解なのだとしたら、次に予想されるのは四葉の心の問題の解消なのではないか?と思っています。五月も何かしらの問題を抱えてはいると思うんですけど、現状は四葉ほど具体的にわかっているようなものではありません。

 

 で、四葉の心の問題は何かというと、四回戦で四葉自身が言っている通り「姉妹の皆が私より幸せになるのは当然です」と思っている所ですね。

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そろそろここにも決着を付けようか

  今回でも、四葉のその問題の心理の一端が描写されていました。「全員が幸せになってほしくて」ってセリフですね。これだけを聞けば何も違和感などは覚えないでしょうし、四葉はやっぱりいい子だなあ!ってなりますが……肝心の四葉のその表情を見ると、やっぱりそうとは言えないわけでして。

 

 今回の話で四葉は2ページの中で3回も「ごめん」と言っていますし、そもそも最後の「ごめん」に、二乃や一花の「ごめん」とは違って明らかに翳りがある様子……というか、単純に一花の気持ちに気付いてあげられなかっただけではない顔をしています。

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「ごめん」に潜む四葉の奥底にある心理は

 この表情が意味するところは未だ不透明なものだから、今回で姉妹仲がより深まったとはいえ安心ができないのもまた事実。

 

 一応解決法だけは予想しやすいんですけどね。『姉妹全員が四葉も幸せになるように願い、その思いが四葉に伝わること』。多分これで四葉も恋愛戦争に参戦することができるんじゃないかなあ……。なんなら四葉はもう風太郎に好意まで抱いてると個人的には思っていますので、一気に告白までしたりするかもしれませんね。

 

 三玖のパターンとは逆に、風太郎が他の姉妹に四葉の思いを伝えるとかしたりして、最後は四人で四葉を激励!みたいな。そんな感じで四葉の心の扉が開かれるんじゃなかろうか?と言った感じで今後の四葉の動きに期待したい所です。

 

 

5年前の風太郎との出会いの真実は……

 それから最後に。今回の一花の回想で5年前に僅かな時間とは言え風太郎と会っていたことが判明しました。これはもう確定事項でいいでしょう。

 

 きっかけは林間学校二日目。金髪のカツラを被った風太郎を見たことで5年前の記憶が蘇ってきたんですね。

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我々読者に一瞬の隙も見せなかった一花

 女優スゲー!!

 最初の言葉が四葉もいるじゃん」となっていて、風太郎のその姿を見て驚いてることすら読者に思わせないその女優っぷり。

 

 三玖の「あ、ごめ(ん)」「わぁ」と遮っているところ、それから、普通に肝試しでおどかされた場合に「予想外だ」などという言葉はまず間違いなく出てこないところ。ここをちゃんと考えていれば違和感に気付けたかもしれませんが、三玖にスポットが当たっていたのもあって全然気づけなかったですね。プロスゲー!!ww

 

 と、とりあえず、5年前の一花が風太郎と一緒に過ごしたのは夜の事でした。だとすると、旅館に到着するまで一緒にいたあの子は誰?という話になってきます。

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どう見ても四葉

 この笑顔、この口調。どっからどう見ても今の四葉が言ってもおかしくないセリフのように思われます。そして四葉と言えば自分の部屋に写真立てが置いてあり!写真の子と同じピースの姿勢をしている!

 

 そしてこのセリフと表情!これはもう四葉で決まりですね。間違いない。

 

 

 

 

 

 

 

 本当にそれでいいのか!?

 

 そんな安易な答えに飛びついていいのか!?風太郎も言ってましたよ、「安易に答えを得ようとは愚か者め」って !

 

 今は完全にあれな状態です。「うみねこのなく頃に」のように『魔女=京都の子は四葉説』を信じて楽になるか、必死に抵抗してそれを否定するかの状態。いやまあ正解がわからないので四葉説が正解の可能性も普通にあるけれど、それにしてもです。

 

 ていうか何回も言ってる事なんですけど、五月が修学旅行初日に「あの日」と言っていることが本当に気になって仕方ないんですよね。 

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あの日

 ただまあ、今回一花が夜だけ会っていたって事実を考慮すれば、五月も最初だけ出会って、清水寺の時には四葉が入れ替わったっていう可能性も当然あるんですけどね。そうなる理由は全く分かりませんが。

 

 いやね、僕も四葉推しなんですよ。だから京都の子が四葉であってくれたらそれはすごいロマンがありませんか?

 

ありますよ。

 

あるんだけどさあ。

 

情報を小出しにしてるのがすごい気になってるんですよ。

 

 スクランブルエッグの時の偽五月の正体が三玖だった時も、そしてボート零奈の正体が五月だった時も、一気にドン!と見せてきたじゃないですか。こんなに何度も小出しして来なかったじゃないですか。

 

それがすごい気になる。

 

 

 ま、最終的にメタ推理に走るのもあれなので、その内きちんと自分の意見を書いた記事も書こうかとは思います。

 

 

 といった感じで今回はこの辺で終わりにしたいと思います。来週こそはしっかり感想書けるようになっとこう。うん。

 

 ご拝読ありがとうございました。

 

 

*本記事で掲載している画像は©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」より引用しています。

 

 

*1:前回の考察で予想を盛大に外したために、そこに意識が持ってかれてしまってまともな感想が出てこなかった。