東王の日記

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五等分の花嫁の感想考察日記!

五等分の花嫁:82話『シスターズウォー 五回戦』感想 自信の在り処は自分自身の中に。

 皆さんは自分に関りのある人が落ち込んでいるのを見かけたらどうしますか?

 

 とにかく励ましますか?または相談に乗りますか?それか話を聞くことに徹しますか?いっそどこか遊びか食事に連れて行きますか?それとも時間の経過で立ち直ることを期待して遠くから見守りますか

 

 その答えは当たり前ですけど人によってバラバラなんですよね。そのどれもが正解かもしれないし、不正解かもしれない。上手くいけば立ち直ってくれるかもしれないけど、逆にもっと落ち込ませてしまって人間関係も悪化させてしまう、なんてこともあるかもしれない。

 

 その状況に応じて随時適切な接し方ができれば何も苦労はしません。ですが、その人が何を考えているか、どんな言葉を欲しがっているのか、何を言いたいのかなんて普通はわかりません。

 

 それでも自分の言葉を届けたい。だとしたら、一体どうするのが正しいんだろう?

 

 

 励ます側なのにあれこれ悩んでしまう!ならば、いっそのこと自分が一番やりやすいような接し方をしてみましょう。それが一番の近道になりえます。

 

 

 そんな前置きをしつつ今回、落ち込んでいる三玖に対して二乃が取った行動がどのようなものだったのか。早速見ていきましょう。

 

 

 

 中野二乃流・激励の3ステップ

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2人きりで話をしよう

 前回、一花の妨害四葉の不注意によってフータローに告白したいという事がバレてしまった三玖。彼女は他の姉妹と一緒に夕食をとることもなく、部屋でずっと落ち込んでいました。そんな三玖に今回(というか前回の終わりからだけど)話を持ちかけてきたのは、これまでずっと応援し続けてきた四葉でなく、フータローへの恋のライバルとなっていた二乃でした。

 

 これに関しては特に意外でもないと言いますか、前回で二乃は「あの子を泣かせてこれで満足?」「五人の絆も同じくらい大切だわ」「すぐに三玖を追いかけなさい!」って言ってましたからね。三玖は恋敵ではありますが、もともとは大事で大好きな妹です。姉妹愛の深い二乃が話を持ちかけるのは不自然な事ではありません。これ、ここまで前回の記事で書くべきだったな、うん。

 

 問題はその内容です。落ち込んでる人に話しかける理由はただ一つ、その人に立ち直ってもらいたいから、その1点です。その人をもっと追い詰めたいとかいう鬼畜精神でもなければね。

 

 で、今回の二乃の立ち直らせ方というと……

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二乃が慰めるなんて、マジありえないから

 ですよねー

 

 これも前回の感想記事で書けばよかったなと若干後悔してますが、ぶっちゃけ二乃が慰めるなんて思ってなかったです。これを読んでる方も同じように思った方は多いのではないかと。

 

 二乃は決して慰める事をしない。でも、三玖には立ち直ってもらいたい。じゃあ、三玖が立ち直るにはどうすればいいのか?それも答えは簡単です。三玖が自分に自信を持つようになればいいのです。

 

 そのための手段として、まず二乃自身が持っている風太郎への溢れる想いを燃料にして三玖の奥底で縮こまっている風太郎への気持ちを焚きつけることを決めました。英〇とク〇ズのコ〇ロ〇〇イでも火属性ですしね

(公開前の追記)違ったわ闇属性だったわなんでやコラ

 

 二乃自身もこれまで恋愛の経験がなかったので、何が正しいかとか間違っているかとか、そういうことは一切分かっていません。だけど、自分の中に湧いて出てくるこの気持ちだけは確かで間違えようのないものだという意識をありありと見せつけてきます。

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自分の中に絶対の自信を持っている二乃。素敵。

 もはや燃料として非常に申し分ない、というかこれ以上ないくらいの発言です。恥ずかしさも遠慮のかけらもない、溢れんばかりのフータローへの愛情の強さをこれでもかと言わんばかりに三玖にアピールしています。それにしてもいいですねえこの表情。マガポケのアイコンがこのコマだったので、0時になってこれを見た時には思わずなんて良い表情してやがる……!!って本編を見る前から唸ってしまったもんですよ。自分に絶対の自信がないとこんな顔はできませんよ!本当に素晴らしい。

 

 話が少しそれました。とにかく、これだけのことを言ったにも関わらず三玖が諦めてしまったのなら、もう三玖にフータローと結ばれる可能性は永遠に存在しないでしょう。そんな大胆不敵な二乃の言葉を受けた結果……

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熱く燃え広がった三玖のフータローへの想い

 三玖の心に火が灯りました。一つ目のステップクリアです。同じことを二度言わせたことでその想いがより強いものになっていった、という事も含めて合間の二乃の反論もナイスプレーでした。

 

 ……でも、ここで完全に立ち直って「私頑張るね!ありがとう二乃!!」ってならないのが中野三玖という人間です。それは、自分の心の最も弱い部分をずっと昔から自覚してしまっているから。そして姉である二乃もその事は承知していることでしょう。

 

 なので次に、三玖から話を引き出します。「慰めなんていらない」と最初は話すことすら拒絶していた三玖だったけど、心に火が灯ったこともあって、その胸の内をさらけ出してくれました。

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自分に自信がない故に……

 公平に戦うという事は、正々堂々と戦う事と似ています。すなわち自分の持っている「自信」を武器に、真正面から立ち向かっていく事です。だけど、三玖にはその自信がありませんでした。フータローに好かれるわけがないと自ら思ってしまうほどに。

 

 三玖は、物語序盤から自分に自信のない子という側面をずっと持ち続けていました。自分にできることは他の4姉妹もできる。ずっとその意識が三玖の中にありました。

 

 もちろん、全てにおいて自信がなかったわけではありません。フータローと出会ったことで、その意識に変化が生じたことも何度もありました。

 

 その最たる例が「7つのさよなら」における二乃への説得のシーンでしょう。自分に自信がないから姉妹に今まで戦国武将が好きなことを言えなかった三玖だけど、「これからは一人ひとりが違う経験をして、互いに互いを補って成長しあえる関係性を築いていきたい」という決意がやがて三玖の中で自信となり、戦国武将が好きだから、と二乃に告げることができました。

 

 しかし、今言ったのはあくまでもこれからの五つ子の在り方で決めた結果沸いてきた自信であり、今現在問題となっているのは三玖がフータローに告白するための自信の在り処が一体どこにあるのかというところです。

 

 その点を踏まえてこれまでの三玖の行動を振り返ると、三玖がフータローに告白しようと決めたのは年末試験でトップをとる事、そして次に美味しいパンを焼いてフータローに食べてもらうことです。

 

 これ、見ててわかりますか?三玖がフータローに告白するための自信の在り処とは、そのどちらもが何らかの形で目に見えるものだったんです。「学年末の試験でトップになった!告白しよう!」ってなるのもそうだし、「パンをフータローに食べてもらって美味しいって喜んでくれた!告白しよう!」ってなるのもそう。そうやって目にすることのできるものを見つけてはそれにひたすら縋って、三玖は告白する自信をつけようと何度も何度も努力してきたんです。

 

 しかし今、三玖の近くに自信の在り処となれるもの、なれそうなものはどこにもありません。 

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自信となりえるものを二度も目の前で失ってしまった三玖。

 一度目は姉妹の中でトップの成績になり、自信をもってフータローの生徒から卒業できたら告白しようと決めた。だけどその望みは絶たれてしまった。

 二度目は好きになってもらえる自分になるためパン屋でパン作りに励み、フータローから美味しいという言葉をもらえたら告白しようと決めた。だけどその望みも絶たれてしまった。

 

 一応一度は告白したものの、もう今は面と向かって告白できる自信がない。自分なんかよりも可愛い一花や二乃の方を選ぶに決まっている。

 

 これが三玖の本音。頼れるものを失ってしまったが故に、もう何もどうすることもできませんでした。

 

 

 この話を引き出した段階で2ステップクリアです。そんな三玖の曝け出してくれた弱音に対し、二乃は詰めに入ります。フータローを諦めたくないと三玖の心に火を付け、それでも自分の自信の在り処をなくしてしまったことを吐き出させた、と来たら最後にすることはただ一つ。

 

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相手を肯定する事

 三玖の存在を認めて肯定することです。

 

 二乃から見たら、最初にフータローに恋をした三玖は一番の強敵です。愛に時間は関係ないとまだ言い切れていないこと、そしてそもそも二乃自身が初めの内はフータローにきつく当たっていたこともありました。そんな二乃にとっては、三玖が一番恐ろしい相手であることはずっと前から認識していたことでしょう。

 

 だからこそ、二乃はそんな三玖に対して正々堂々と勝負していきたいと思って三玖をライバルだと言ったのです。ライバルという言葉って、いかにも対等って感じのニュアンスが含まれているように聞こえませんか?僕はそう思います。

 

 それは三玖にも通じているようで、自分よりかわいいハズの二乃が自分を対等なライバルと見てくれていたことは、三玖にとっても衝撃的なことだろうと思うのです。

 

 

 そして最後の最後で、二乃は必殺の五つ子理論を使います。二乃が可愛いっていうのなら、それは裏を返せばもちろん…… !

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あんたもかわいいに決まってんじゃん!

 (´;ω;`)ブワッ (記事を書いてる最中だけどこれやっぱアカンでしょ…… )

 

 

 自信を付けるのに物も記録も必要ない、自信の在り処は既に自分自身の中にあるんだ、三玖だって自分と同じくらい可愛いんだからそれを自信の根拠にすればいい、と。二乃は全力で三玖に伝えます。

 

 目に見えるものに全く縋ってない二乃でさえ、自分の中にある自信だけでここまでフータローに接する事が出来ました。だったら、五つ子の三玖も同じことができるようになれるはず……そう信じて、最大限の激励の言葉を投げつつ二乃は部屋を飛び出していきました。

 

 

 正直感涙ものでした。四葉推しの僕ですが、2話連続のこの二乃の動きは本当にもう、ね……。

 

 

 

 

 

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二乃、ごめん……

 最後に。一人になった三玖は二乃に「ごめん」と謝るのですが……これは二乃があれだけの事を自分に言ってくれたにも関わらず、まだ完全には立ち直れてはいないからでしょうね。謝ると言いましたが、この意味合いとしては感謝の「謝」ではなく、謝罪の「謝」でしょう。

 

 だけど、今はそれでいいんです。例え立ち直れていなくとも、今の三玖の心にはとても小さな、けれども簡単に掻き消えることのないが灯っているのですから。

 

 二乃は二乃のできること全てを見事やり遂げました。だから、あともう少し。他の誰かが三玖の背中をちょっとだけ押してあげれば、三玖は復活できるハズです。

 

 個人的には、その役割を果たせるのは他ならぬフータローなのかなって思ってますけどね。

 

 ということで、三玖とフータローの関係が今後どうなっていくのか、非常に楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 ……というところで記事を終わりたいのですが、少しここからは重たい話になってしまうのかもしれません。

 

過去に囚われている五つ子達

ちょっと自分が思ったことについて。

 

  前回の記事で四葉があれだけ姉妹に尽くしてきたのに、今も「姉妹の皆が自分より幸せになるべき」とかいう過去からの戒めから解放されてない的な事を書いたじゃないですか。書いたんですよ。

 

 で、姉妹の一人がそうであるなら、他の五つ子も同じであるっていうことをまるで証明するかのように、今回の三玖も「自分に自信がない」という意識を昔からずっと引きずっており、その意識もまだ残っています(と予想してます)。

 

 そして過去の意識に囚われているのは四葉や三玖だけじゃありません。当然、一花も似たような状況に陥ってるわけで……

 

一花の暴走が止まらない、その理由は……?

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一花が止まらない。一花を止められる人が近くにいない。

 前日、二乃が涙を流してまで一花の行動を批判したにも関わらず、一花は嘘を吐き続けることを全くやめようとしていません

 

 ここまで行くと「一花さん懲りてないなあ……」って思うどころの話じゃなくて、「どうして一花さんはここまで頑なに嘘を吐き続けるんだろう」ってレベルになってきます。

 

  昔の一花はガキ大将でした。そんな我慢していなかった頃の一花に戻ってもらいたいと思って「したいことをしてほしい」四葉が言ったのですが……。

 

 

 今までの感想記事で何回も書いているのですが、一花のしたいことはフータローを取られたくないことです。だけど、前々回の四葉・前回の二乃はそんな一花の動きを否定しました。四葉も二乃もフータローを取られたくないなら自分から先にフータローを取りに行けばいいのであって、決してフータローを取られたくないから五つ子の絆を壊してまで他者を妨害するというのを善しとしていません。

 

 というように、「我慢せずにしたいことをしてほしい」を悪い意味で捉えてしまい、行動し続けてしまっているんですね。

 

 何で?

 

 昔は欲しいオヤツは四葉より先に食べて、欲しいシールが四葉のものだろうと勝手にパクッていって、仲良くしたい人には四葉より先に話しかけてたじゃない。昔は目的物に自分から近づいてたのに、今になって目的物(フータロー)を取りにいこうとしないのは何でなんだ?

 

 そしてなぜ二乃や四葉の言葉を受けてもまだ、自分の戦いをやめようとしないんだろう?

 

 正直な話「昔の事は恋愛に絡んでいないから」「姉としてしっかりしないといけない状態のまま大人になったから」だけでは納得できていない自分がいるので、ここらへんは要考察ってところですかね。自由研究の1テーマとして考えておきましょう。

 

 

 ちなみにですが、この時のフータローはこの三玖が三玖じゃないこと、それどころかこの三玖の正体が一花だってことにも気付いてそうですよね。既に三玖から好意があると確信しているから、前に応援すると言っていた三玖の正体も自然に一花だということは予想しやすいですし。

 

 それにもう一つ。前日の最後の会話で「三玖の話を聞いてあげてよ」って言っていましたよね。これが「三玖話を聞いてあげてよ」であれば、三玖が四葉達と一緒にいなくても「そうか……」ってなるけど、「三玖」ですからね。これだと三玖の方から話があるような言い方になってしまい、四葉達と一緒にいない事に対して「おかしくね?」と疑問を抱かずにはいられなくなるでしょう。

 

 

 

 ただ、それでも最後のあの場面で「三玖」と呼んでいるのは、一花の真意を測りかねているからでしょうか。今まで三玖の好意に気付いていながらも、四葉と五月の「三玖はどう――?」という質問に答えてこなかったのはフータローの中で確信がなかったから、というのは前回で判明したフータローの心理です。

 

 今回も似たようなもので、偽三玖と今回のこの三玖は変装している一花だろうなという事まではフータローの思考でもたどり着けると思います。でも、一花がそうする理由って一体何だ?この時点でのフータローは一花のこのプレーについて謎が多いままです。

 

 まあフータローの視点で考えてみれば当たり前ですよね。二乃と三玖は自分の言葉と態度・接し方風太郎に好意を示してきました。だけど、一花の場合はわざわざ三玖に変装して伝聞という形でフータローに好意を伝えたんです。フータローからすれば「何でそんなまどろっこしい真似するんだろう」と思うんじゃないでしょうか。

 

 おそらくその疑問の答えは次回わかるのではないかと思いますので、期待して待っていましょう。

 

 これで実はフータローが一花のことを見破れてなかったのなら次回の記事は大文字で「ごめんなさい」から入りましょうか!フータロー、信じてるぞ!

 

 

 

 

 

 はい、重たい話はここまで!ということで、ようやく今回の話の最初と最後らへんについて話していきたいと思います。

再び行動し始める五月に、フータローと四葉は……

 さて、話を最初の方へ戻しましょう。二日目は集団行動ということで、今度もまた武田と前田と3人でウェーイってしてる所を見られるっ!やったぜ!! 

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今回は完全に出番なしの2人

 まあ案の定そんなわけないんですけどね!

 

 それはともかく、今回の舞台は清水寺です。で、清水寺と言ったら新幹線に乗る前に清水寺行きましょうよ」と誘った五月ですが、いきなり行動を起こし始めます。

 

 

 「ツーショット写真を撮りましょう! ここで!」

 

 などと強引に提案し、フータローとのツーショット写真を撮りました。

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うわ~…

 

 

 

 

 

('ω')…………

 

 

 

 

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('ω')こっちの方が大胆じゃね?

 

 

 

 さて、「お前ら付き合っちゃえよ!」と思わず言ってしまいたくなるくらいの五月の赤面っぷりでしたが、そんな五月の目的はフータローに五年前の事を思い出させることでした。

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そうか……!!

 思いっきり赤面した甲斐があったのか、フータローの方は(全く動じず、赤面することもなく)五年前のことを思い出してくれたようです。

 

 ……いや、違うなこれ。最終的に思い出したのは約半年前、五つ子が新しい家に引っ越したのを知った時の事ですね。ていうかこれってフータローの思考の流れからして、「姉妹の中で今お守りを持っていないやつが昔京都で会った子だな!」って考えにそのうち至りますよね?

 

 ……なんだかしっちゃかめっちゃかな事になりませんか?だって、今お守りを持っていないのは五月でほぼ確定しているのに対して、昔に会った子が誰なのかはお守りだけでは確定できないんですから。

 

 そう、例えばこの後何らかの会話が続いて、さらにフータローが五月にぶっちゃけるとしたら……

「どうしました?何か思い出しましたか?」

「ああ、思い出した。昔京都で出会ったあいつはお前ら五つ子の中の誰かなんだが、そいつは今お守りを持っていないはずだ」

(それ私―――――――!!違うよ上杉君!最近じゃなくて、五年前の事を思い出して!)

ってなるんじゃ……?

 

 そうしたら後半で「せっかくのチャンスなのに…どうしましょう…」ってなるのも一応納得できる話ではあります。ツーショットの写真を撮ったのに目的が達成できないとなればどうしよう、と考えそうですよね。

 

 

 それと、一花がフータローを連れ去った後の話で「使えるものはなんでも使う」という心理描写のコマに五月の落とした写真が映ってるじゃないですか。ということはですよ?今から一花がやろうとしてることって、フータローに「昔京都で会ったのは一花だよ」っておそらく言いますよね?おそらく三玖に変装したままで、写真まで見せて。 そしたら三玖を一花だと見破ってるであろうフータローはこう言うんじゃないですか?

「じゃああのお守りの中に何があったのか教えてくれ。あの時川に流されてどこか行っちまったんだ」

 

 そしたら一花が何のこっちゃ?ってなって「お守りって何のこと?」って言うんですよきっと。それを見たフータローが「お前、京都で会った子じゃないな!ついでにお前、一花だろ!」ってなって、「あれっ……なんで……筆跡まで変えたのに……って二重の意味で慌てふためくんでしょう。

 

 な、なんか勝手に2連続で妄想して話を進めてしまいましたが、とにかく!今現在ボートの子はお守りを持ってないという手掛かりをもとに、フータローは色々と何かを確かめていく事になってしまうのではないでしょうか……?

 

 

 

 そしてこれ。修学旅行が始まってから様子がおかしかった五月ですが、さすがに今回の動きが露骨すぎたのか、四葉に疑問を突き付けられます。

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隠してる?

 

 「私に」をどう考えるかでその意味合いが大きく異なってくるような、すごく重要な疑問なんだろうなあ、これ。

 

 一応似たような質問として、家族旅行の最終日でも五月は二乃に問われていましたね。「あんたは私に内緒にしてることないでしょうね?」ただし家族旅行中の五月は裏で何か画策してたわけでもなく、二乃個人に対しての隠し事などもなかった(と思う)ので、この質問に対しては冷静に受け答えをしていました。

 

 だけど今回の五月は似たような返答がまるでできていません。動きが露骨で怪しまれてるとは言え前回と同じ返しをすればいいのに、それができていない。それどころか、焦りの表情すら窺えます。その理由を考えてみると、五月は本当に四葉に対して何か隠し事をしている考えられるから、ってことになるんじゃないでしょうか?

 

 では、この状況で考えられる四葉への隠し事の正体って、何なのでしょう?今回の五月の目的がフータローに5年前の事を思い出してもらう事を考慮すると、京都で一緒に撮った写真の子は四葉で、フータローにその事を思い出させようとしているという推論が成り立ちますかね?

 

 

 前に京都の子についての考察を書いてたんですけど、初っ端の四葉が仲良くなれなかった説」はある種の暴論と言ってもいい説です。

これね

 それから、僕は一緒に写真を撮った可能性が高いのは一花だと論じていました。五月の落とした写真を見て、それが京都の事だとすぐわかったのはフータローとの写真を現像して持っている可能性があったからです。

 

 だけど今回の最後の一花を見ると、あの写真を使おうとしていましたね。それを考慮すると一花が写真の子っていう説は現状考えにくくなってしまったなあ、という感じですね('Д')

 

 ということで現状四葉が写真の子ってのは自分の中でも十分ありえるから、上の隠し事にも繋がるなあ……とは思っていますが、その場合どうして五月は自分とフータローでツーショットと撮ったんだろう?四葉とフータローで撮った方がいいのに。

 

 というかどうしてそこまで四葉に肩入れするのか、ということも疑問だし、そもそも四葉四葉で前回の京都の修学旅行の事を何も覚えてないのか?って話にもなる……

 

うわあこれも要考察ですわ……ていうか京都の子についての考察も考え直さないといけません。自由研究のテーマが1つ増えてしまった……

 

 これが何か関係してくるんかなあ……

 

次の話が更新される前に、いっちょ頑張って考えてみますか!

 

 

 

 本編の内容はすべて終えたのでここで終わろうかと思いますが、最後に一つだけ考えておきたいことがあります。 

盗撮犯は誰だ!?

 今回は盗撮犯の情報について何一つ出ていなかったんですけど、ちょっとだけ考察をば。

 

 前回の感想で盗撮犯について「江端さんが一番怪しいかなあ?」くらいのことを書きました。で、その後色々な考察ブログやらツイッターを見たら結構前田説を考えてる人が多くてびっくりしましたね。

 

 僕なんか前田は彼女の所に行ってるだろうから100%ないなと思って考える事すらしてなかったんですけど、これは聞くと結構なるほどなーって思うことはできました。

 

 盗撮犯の腕から見えた袖口が学ランと同じ黒だから、写真を撮る理由が「3年生のアルバム作成でフータローに頼まれたから」、カメラの種類については「スマートフォンで撮影するとスマートフォンを持ってないフータローと情報を共有しにくいから」などなど。聞けば聞くほどもっともらしく聞こえます。

 

 ですが、僕はここで江端さん説を押していこうかと思ってます。

 

 理由の一つ目は「盗撮犯の目的が二乃」であることです。前回の記事でも書きましたが、フータローは最後の試験の時に二乃をお店に連れ戻す際、マルオに「娘さんを頂いていきます」と言っています。こんなのマルオからしてみれば「は?」ってなりますよね。

 

 そして、家族旅行の時にもありました。二乃がフータローと待ち合わせしてるときに、マルオが現場に現れたことです。マルオから見てみれば「フータローと会おうとしていたな?」と思っても不思議ではないでしょう。

 

 というか、そんなことがあったからこんなこと言ったんですよねきっと。

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父親からの警告

 というのが理由の一つ目。

 

 理由の二つ目……というよりは、「前田ならホテルにいてもおかしくない」っていう説に対する反論ですかね。

 

 正直な話、この学校に対するマルオの影響力ってかなりのものじゃないですか?クラス編成しかり、理事長の不正問題しかりで。ということは、江端さんがホテルに入れるように事前に学校側とホテル側に根回しすることも可能だったのではないでしょうか?

 

 ……うわあ、これ書くとすげえ私的なことのために学校を利用してるなマルオ。まあそもそも5人を同じクラスに配属させたことも私的な事なんだろうから問題ないなきっと。うん。

 

理由の三つ目はズバリ「隠し撮りをする理由」そのものです。

 マルオって、娘たちの判別がついてるし、フータローにも紳士的に接するよう念を押しているじゃないですか。そしてやろうと思えば強制的にマンションに連れ戻すことができるのに、それをしてないで娘達の自立を認めてるわけじゃないですか。

 

 7つのさよならでフータローに「父親らしいことをしろよ!」って言われたのをきっかけに、最後の試験・家族旅行・全国模試で全て娘のためにと思って色々マルオが画策しています。

 

 落第しても3年生に引き上げてくれる事、学力を落とさず娘達の希望も取り入れた折衷案として家庭教師の二人体制を提案した事、深夜にいい年した男を年頃の娘に会わせようとしない事、この先短いんだからとお爺さんに娘達に会ってはどうかと促した事、家庭教師を現在一番優秀な武田に任せようとした事などなど。

 

 こう、不器用な親バカと言いましょうかね。そんなのがマルオの中にあるんだと思います。だから今回も娘たちが無事に修学旅行を楽しめているかどうか、後で写真で確認したいなって思ったんですよきっと。こう言ったらすげえ悪者に見えるんですけど「京都で盗撮犯がいるらしい。これに便乗して娘達の写真を撮ってきてくれないか」「かしこまりました、旦那様」みたいなやり取りが……ごめんやっぱさすがにこれだけはあってほしくねえわ。

 

 少なくとも動機が前田よりは考えやすいんじゃないのかなーって思いました。カメラの種類が違う事だけが不可解なんですけどね。この先がどうなるのか非常に気になります。

 

 

 さて、長々と書いてきましたのでそろそろ終わりたいと思います。次週は合併号で再来週はお休みらしいですね。

 

 ということで次週は「京都であった子の正体はお前だ!」って言ってフータローが誰かに指をさしたところで次回に続く!みたいな流れになってほしいですね。こう、「推理するためのヒントは全て出揃いました。あなたにこの謎が解けますか?」っていう作者からの挑戦状みたいな。

 

 で、読者は推理をしつつ悶々とした2週間を味わうんですよきっと。たまんねえぜ!

 

 こんな感じの締めで今回の感想を終えようと思います。ご拝読ありがとうございました。

 

 

*本記事で掲載している画像は©春場ねぎ・講談社/「五等分の花嫁」より引用しています。